『宇宙戦艦ヤマトIII』(うちゅうせんかん-)[1]は讀賣テレビ放送系で放送されたテレビアニメーション。
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宇宙戦艦ヤマトシリーズの最後のテレビアニメで、1980年10月11日 から 1981年4月4日までの土曜日の午後7時から7時30分、全25話で放映された。 当初は、全52話で放映予定であったが、視聴率が15%程度と低迷したため、放送期間が短縮される。
本編の放送開始前に、2時間スペシャルの事前番組が制作される[2]。
1983年12月28日 読売テレビ系水曜ロードショー枠で総集編『宇宙戦艦ヤマトIII 総集編・太陽系の危機!』が放送される。
本作の続編として『宇宙戦艦ヤマト 完結編』が制作される
23世紀初頭、星間国家ボラー連邦と新興帝国ガルマン・ガミラス帝国との間で、銀河の覇権を争う銀河系大戦が勃発。ボラー連邦の属領バース星をめぐる戦闘で、ガルマン・ガミラス帝国軍の使用した惑星破壊プロトンミサイルが流れ弾となり太陽に命中。
地球連邦大学のサイモン教授は、太陽で起きている核融合の異常増進に気づく。このまま進行すれば、1年以内に地球は灼熱地獄となり人類は滅亡し、3年後には、超新星爆発を起こして太陽系自体が消滅する。観測データと導きだされた結論を地球の危機として警告を発するが、地球連邦政府は事態の深刻さを理解するどころか、サイモン教授を大学から解雇する。
ただ、地球防衛軍司令長官藤堂平九郎は、サイモン教授の警告を重く受けて止めていた。最悪の事態に備え、ヤマトを第2の地球探しの特務艦として、銀河系中心方向に派遣することを決定。長く艦長代理を務めてきた古代進を正式に新艦長として任命。補佐役として島大介及び真田志郎を副長に任命。また、土門竜介、揚羽武ら新人乗組員を乗船させ出航準備を進めさせる。暁の日本アルプスの雪原から、人類が移住可能な惑星探索に旅立つヤマト。
だが、間もなく2大星間国家の星間戦争に巻き込まれる。
ダゴン艦隊の攻撃で傷つき、太陽系へ逃れてきたバース星旗艦ラジェンドラ号を助けた事から、ヤマトとガルマン・ガミラス東部方面軍は交戦状態に入ってしまった。ヤマトは数回の戦闘を勝ち抜いたが、ついに捕獲されてしまう。
ガルマン・ガミラスの総統はデスラーだった。再び地球やヤマトと戦う可能性を避けるため、オリオン腕最辺境の恒星系には手を出すな、と厳命していたデスラーは、部下たちが独断でヤマトと戦っていたことを知って激怒し、古代をはじめヤマトクルー一同に対し、総統としてその不明をわびる。
自軍のミサイルが原因で地球に危機がせまっている、と聞いたデスラーは、償いに太陽制御のための工作船団を派遣するが失敗に終わる。
国境付近のM1678散開星団のはずれにある地球に似た惑星ファンタムを紹介した。しかし、ファンタムはコスモ生命体であって、第2の地球にはなりえないことが判明した。惑星ファンタムで、ガルマン・ガミラスとボラーの双方から追われるルダ王女を助けたヤマトは、ボラー本国艦隊を破ってルダ王女をシャルバート星に送り届ける。環境が地球と酷似し住民が全くの無抵抗であるこの星を見て、乗員の中には土門の様に、シャルバート星を占領しようと提案する者もいた。古代でさえ一瞬はそう考えたが、それではボラー連邦やガルマン・ガミラスと同じになってしまう、と説得しその提案を退けた。
シャルバート星は古来から全宇宙でも脅威に値する科学力を持ち、それを自分たちの意思で敢えて封印していたのであった。ヤマトは、ルダ王女から核融合を制御するハイドロコスモジェン砲を贈られ、異次元空間を最高速で航行し、太陽系へ帰還した。
ボラー連邦ベムラーゼ首相は、自ら大艦隊と切り札とも言うべき機動要塞ゼスパーゼを駆って太陽系内に侵攻し、デスラーを誘き寄せる事を目的にヤマトを攻撃する。デスラーが親衛艦隊を率いて太陽系内に現れ、ボラー艦隊をデスラー砲の斉射で一掃するものの、秘密兵器ブラックホール砲により、旗艦以外の親衛艦隊を失うピンチに陥いる。しかし、揚羽の特攻によってブラックホール砲の砲口を破壊されたゼスパーゼに、デスラーは、ハイパーデスラー砲でとどめを刺す。土門の決死の復旧作業により稼働したハイドロコスモジェン砲は太陽の核融合異常増進を鎮め、地球は、人類滅亡まであと30日を残して救われた。
演出
「太陽に核融合異常増進が起こり、このままだと1年以内に地球は灼熱地獄となって人類が滅亡」のあらすじは、高校生のファングループの投稿が元になっている[4]。また、この設定は第1作で用いられた、「イスカンダルへの1年というタイムリミットを切られてのカウントダウン」の緊迫感を再度活用したものであり、シリーズ内オマージュでもある。
地球に直接侵略を企てる異星人が登場しない。銀河系はガルマン・ガミラスとボラー連邦の二つの超大国の全面戦争の真っ最中であり、地球はその巻き添えを食らったに過ぎない点で異色である。
ボラー連邦とガルマン・ガミラス、そして地球の関係は当時の冷戦構造が基になっていると思われる(ボラーをソ連、ガルマン・ガミラスをアメリカ、地球を日本と置き換える事もできるが、本来、ガルマン・ガミラス、ボラーに次ぐ第三勢力として登場が予定された「ゼニー合衆国」が、米国をモデルとした存在である。ただし、ゼニー合衆国の登場は放送期間の短縮のため、結局見送られている。)。ICBMを思わせる戦略兵器・惑星破壊プロトンミサイルも登場した。 なお、ガミラスは元々ナチス・ドイツをモデルとしている関係から独ソ戦のイメージも一部織り込まれている(機甲艦隊等といった名称が登場するが、無論これは独ソ戦で主戦力であった戦車機甲師団をイメージしたものである)。
ヤマトの航路
ヤマトはおおよそ、以下のような航路をたどった。
地球(日本アルプスのドック) - 海王星 - 11番惑星 - アルファ・ケンタウリ第4惑星 - バーナード第1惑星 - 白鳥座三連星 - バース星 - ガルマン・ガミラス本星 - 惑星ファンタム - スカラゲック海峡星団 - シャルバート星 - 地球